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カスハラ研修の選び方:無料資料、eラーニング、月額サービスの違い

まず、厚生労働省の無料資料と社内の文書で足りるかを確認してください。指針が研修について義務としているのは、方針や対処の内容を労働者に「伝えること(周知)」で、研修はその方法の例です。有料のサービスは、配る手間や、誰が受けたかの確認を減らしたいときの選択肢です。

このページは、カスハラ研修ナビの運営者が書いています。他社の価格と内容は、2026年11月6日に各社の公式サイトで確認したもので、変わることがあります。お申込みの前に公式サイトでご確認ください。

前提:指針の義務と、研修の位置付け

指針は、カスハラに対する方針と、前もって定めた対処の内容を、管理職を含む労働者に周知することを、事業主が講じなければならない措置としています(指針 第4項⑴イ・ロ)。周知の例として、社内報やパンフレット、社内ホームページなどに記載して配ること、対応マニュアルに記載して周知すること、研修や講習を行うことが挙げられています。

そのうえで厚労省の企業マニュアルは、研修などを全員が受けること、定期的に行うこと、入社時にも行うことを重要としています(マニュアル 4.2.2(4)、P.34)。これは指針の義務そのものではなく、マニュアルが示す進め方です。

研修は周知の手段です。方針、相談窓口、発生後の対応の手順は、どの方法を選んでも自社で決める必要があります。

5つの方法の比較

1. 厚生労働省の無料資料を使う

  • 費用: 無料
  • 内容: 企業マニュアル(令和8年度改訂版)に、方針の例、対応の流れ、研修の進め方などがまとまっています。
  • 受講記録: 仕組みはないので、自社で一覧を作ります。
  • 新しく入った人: 資料を渡して説明する手順を自社で決めます。
  • 向いている職場: 担当者が資料を読み、社内向けに内容をまとめる時間を取れる職場。

出典: カスタマーハラスメント対策企業マニュアル(令和8年度改訂版)

2. 社内の文書で周知する

  • 費用: 印刷代などのみ
  • 内容: 自社の方針と対処の内容を、社内報やパンフレットなどの文書にして配る、または対応マニュアルに載せる。指針が周知の例として挙げる方法です。
  • 受講記録: 読んだ確認の欄を作るなど、自社で工夫します。
  • 新しく入った人: 入社時に渡す書類に入れておくと漏れにくくなります。
  • 向いている職場: 人の入れ替わりが少なく、全員に直接渡せる職場。

文書のひな形は、当サイトの無料資料(方針、社内ルール、初動フロー、相談記録台帳)にあります。

3. ユーキャン「カスタマーハラスメント対策講座」(eラーニング)

  • 費用: 1名11,000円(税込)。1名から申込みできます。10名以上は別の定額制の案内があります(定額制の価格はここでは扱いません)。
  • 内容: 動画17本(約2時間21分)、確認テスト20問、学習前・学習後テスト各10問、ワーク5回。講師つきの動画講座です。
  • 受講記録: 管理者は受講進捗状況管理システムを使えます。修了者は修了証を発行できます。
  • 利用期間: 標準学習期間1か月、受講開始から3か月までコンテンツを利用できます。
  • 新しく入った人: 1名ごとの料金の場合、その都度申し込みます(10名以上は定額制の案内があります)。
  • 支払い: 公式サイトでは、申込み後のキャンセルはできないとされています。

出典: ユーキャン 法人向け カスタマーハラスメント対策講座(2026年11月6日確認)

4. cushara「カスハラ」(カスハラ対策のクラウドサービス)

  • 費用: 年額一括のご契約を月割りで表示しています(税別)。Starter 月2,384円(年額28,608円、10名まで)、Professional 月7,840円(年額94,080円、50名まで)。消費税10%が別にかかります。初期設定込みの「義務化対応パック」は年額194,080円(税別)で、11名以降は1名あたり年1,000円(税別)が加算されます。
  • 内容: 公式サイトでは、指針が求める措置に対応する機能として、電話・対面などの多チャネルの記録、AIによる深刻度の判定、対応スクリプトの生成、マニュアルの自動生成、相談窓口の設定などを挙げています。プランにより使える機能や回数が異なります。スタッフ向けの教材を整理する「研修・教育管理」は、料金表ではEnterpriseプラン(月23,840円、税別)の項目です。
  • 試用: 7日間無料、カード登録不要で、公式のよくある質問では試用後の自動課金はないとされています。

出典: cushara 公式サイト(料金プランの欄、2026年11月6日確認)

5. カスハラ研修ナビ(当サービス)

  • 費用: 月額4,980円(税込)、同時に50名まで同じ料金。1年で59,760円が目安です。
  • 内容: スタッフがスマホでリンクを開き、目安約10分で読む研修と確認テスト。自社の方針、発生時の対処、相談窓口を研修の中に表示できます。動画はありません。
  • 受講記録: 入力した名前と受講日が一覧に残ります。本人確認や理解度の証明にはなりません。
  • 新しく入った人: 同じリンクを送るだけです。退職した人の記録は削除できます。
  • 試用: 14日間無料。申込みにはカード登録が必要で、無料期間の後は解約するまで毎月自動で請求されます。

詳しくは料金ページ、受講の画面はデモ(登録不要)で確認できます。

当サービスが向かない場合

  • しっかりした講義を受けさせたい: 当サービスの研修は目安約10分の文章で、講師の動画や専門家の監修はありません。内容の厚みが必要なら、動画講座のほうが合います。
  • 受講する人が少なく、入れ替わりもない: たとえば5名が1回受けるだけなら、ユーキャンは5名で55,000円(税込)で、当サービスの1年分(59,760円)より安くなります。
  • 10名以下で、記録の仕組みを安く持ちたい: cusharaのStarterは年額28,608円(税別、税込で約31,469円)で、当サービスの1年分より安くなります。料金表の「研修・教育管理」はEnterpriseプランの項目なので、スタッフへの研修の配布に何を使えるかは、公式サイトでご確認ください。
  • 51名以上を同時に記録したい: 当サービスは1契約で同時に50名までです。
  • 研修だけで義務対応を終えたい: どのサービスでも、研修で進められるのは主に周知の部分です。

当サービスが合いやすい場合

  • パートやアルバイトの入れ替わりがあり、入った人にその都度伝える手間を減らしたい
  • 自社の方針や相談窓口を、研修と同じ画面で伝えたい
  • 誰がいつ受けたかを一覧で確かめたい

どれが合うか迷う場合は、先に自社に足りない措置を確認すると、何を伝えればよいかがはっきりします。

自社の不足を確認する(無料・約2分)